MySQLデータベースを使用しないでワードプレスを構築する方法

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SQLite カスタマイズ

世界で一番使われているCMS(コンテンツマネージメントシステム)のワードプレスですが、構築するにはPHPとMySQLが必須と言われています。
ですが、無料のレンタルサーバーなどでは、PHPはあるが、MySQLはついていないだとか、自前でサーバーを構築するとか、AWSやAzureを借りる際にMySQLの構築が自分ではなかなか難しい場合があります。
そんな時に使えそうなのが、今回紹介するデータベースをMySQLを使わずにSQLiteを使う方法です。

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SQLiteって何

SQLiteとは軽量でサーバーを必要としないデータベースです。
詳しい内容はSQLite - Wikipediaで確認してみて下さい。

必要要件

基本的にはワードプレスの条件を満たしていれば大丈夫です。
ちなみに今回、使用しているサーバーはロリポップサーバーのチカッパプランになります。

チカッパプラン 詳細はこちら

設定方法

設定方法ですが、サーバーにワードプレスを設定する前にSQLite用のプラグイン「SQLite Integration」を組み込んでから、サーバーにアップロード→インストール→初期設定という形になります。
それでは順番に作業を来てみましょう。

1.ワードプレスのファイルをダウンロード

まずはワードプレス本体のファイルをダウンロードします。
日本語版ワードプレスダウンロードはWordPress.ORG 日本語のサイトから行って下さい。
最新版のワードプレスがダウンロード出来ます。
ダウンロード後、解凍しておいて下さい。

ワードプレスのダウンロード

2.SQLite Integrationのダウンロード

次にSQLite Integrationをダウンロードします。
「SQLite IntegrationのダウンロードはPlugin Directory→SQLite Integrationから行って下さい。
プラグインのバージョンは最新版をダウンロードするようにして下さい。
ダウンロード後は解凍しておいて下さい。

SQLiteをダウンロード

3.SQLite Integrationを組み込み

ダウンロード後、それぞれのファイルを解凍していると思いますが、ワードプレス側のフォルダは次のような構成になっています。

ワードプレスのフォルダ構成

sqlite-03

また、SQLite Integrationの解凍後のフォルダ構成は次の通りです。

SQLiteのフォルダ構成

このフォルダ内にあるdb.phpをワードプレス本体のwp-contentsフォルダ内に移動してください。

db.phpを移動

db.phpファイルを移動後に、SQLiteフォルダをワードプレス本体のpluginフォルダに移動してください。

フォルダをコピー

移動後のフォルダの構成がこちら

移動後のフォルダ構成

最後にフォルダ直下にある、wp-config-sample.phpをwp-config.phpにリネームしてください。
※リネームしないとインストール中に先に進めないことがありました。

これでワードプレスでSQLiteを使うための準備が終わりました。

4.サーバーにアップロード

ここからは通常のワードプレスの初期設定を同じです。
まずはサーバーにワードプレス本体をアップロードしてください。
今回は当サイトの下にサブディレクトリを作成してその中にアップロードしてみました。
URLはこちらになります。

SQLiteでワードプレスを構築してみました

5.インストールスタート

サーバーにアップロード後、ブラウザにURLを入力して作業を進めます。
まずは次の画面が出てきます。

サイト設定画面

必要事項を入力して、wordPressをインストールのボタンをクリックします。
すると、「成功しました!」の表示が出てきます。
これでインストールは完了です。
MySQLを使う時よりも簡単にインストールが出来ます。

インストール成功画面

インストール時に設定したID,パスワードを入力してログインしましょう。
ログイン後の画面がこちらです。

ログイン

6.初期設定

SQLite版ワードプレスの初期設定ですが、通常のワードプレスとなんら変わりません。
ちなみにSQLite Integrationはデフォルトでは有効化されていないので、ログインしてからプラグイン→インストール済みのプラグインの画面で有効化をしてみて下さい。
有効化後、設定→SQLite Integrationで設定画面を見てみると次の画面が表示されているはずです。

プラグイン設定画面

このSQLite Integrationですが、画面表示を見ても判るように通常は無効にしておいても問題ないようです。

使えないプラグインや設定が必要なプラグイン

SQLite版ワードプレスですが、プラグインによってはでMySQLに依存しているプラグインは使えない、もしくは設定変更の必要があります。
今現在(2015年4月10日)で判っている使用出来ないプラグイン、及び使用するために設定変更が必要なプラグインです。

プラグイン名 互換性 原因 回避策
Optimize Database after Deleting Revisions 使えない MySQL関数 コードの書き換え
W3 Total Cache 使えない db.phpファイル競合 なし
DB Cache Reloaded Fix 使えない db.phpファイル競合 なし
HyperDB 使えない db.phpファイル競合 なし
Google XML Sitemaps 使える MySQL関数 コード書き換え(*1)
Camera slideshow 使える MySQL関数 コード書き換え
Wysija Newsletters 使える MySQL関数/カラム名/SQL コード書き換え
Yet Another Related Posts Plugin 使えない FULLTEXTインデックス なし
Better Related Posts 使えない FULLTEXTインデックス なし
NextGen Gallery 使える MySQL関数 コード書き換え
NewStatPress 使える MySQL関数 コード書き換え
WordPress Popular Posts 使える SQL ステートメント コード書き換え

SQLite Integration(ja)サイトから引用

使えるテーマやプラグイン

SQLite版ワードプレスで使えるテーマやプラグインですが、検証後にSQLiteでワードプレスを構築してみましたの方でアップしていきたいと思います。

SQLiteを使うメリット・デメリット

今回、SQLite版ワードプレスの設定方法を紹介したメリットですが、主には格安でMySQLサーバーの使用に制限があるレンタルサーバーや、AWS,AzureなどのMySQLの設定に手間がかかるサーバーを使う場合に手軽に設定出来るワードプレスとして利用価値があるのではないかと考えてピックアップしてみました。
デメリットとしてはあまり多くのデータを扱えない事です。
ただ、1000~1500程度の記事であれば実績があるようなので、小中規模のサイトであれば十分使えるのではと思います。

コメント

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